位相差顕微鏡を用いた血液観察

スタジオパタカの血液観察は、その場でご自分の生きたままの血液状態を観察することができます。ただし、健康診断などで行う血液検査とは異なり、血液の様子をリアルタイムで観察するサービスであり、病気の診断・検査を行うものではありません。現在の血液状態を観察することにより、生活習慣(特に食生活)の改善に役立てていただくことが目的です。病気の発見をするためではありません。役割的には血圧計と同じで現在のご自分の身体の様子を知って頂き健康維持に役立てて頂くことです。

【たった一滴の血が教えてくれる現在のあなたの健康情報】

 現代の医療現場では貧血や白血病などの血液疾患を診断するとき、試薬を塗布した固定標本、すなわち生きていない細胞にいろんな染色法を行い観察します。これからお話しする当スタジオの方法は、その場でご自分の生きたままの血液状態を観察することができます。

 海外ではLive Blood Analysis(LBA)、日本では毛細血管血球観察や血液観察、FBO(新鮮血観察=Fresh Blood Observation)と呼ばれ、指先に小さな針を刺して採取した一滴の血液を固定・染色せずにそのまま生きた状態で観察します。西暦1990年~2000年に流行し、よくテレビの番組でドロドロ血液といった内容で放送されたり、血液を見せながらブレスレットを売る業者が摘発されたこともあり、血液を観察自体がインチキな行為であるかのように誤解されている歴史もあります。しかし、血液観察自体は通常の検査方法ではわからない多くの情報を教えてくれるすぐれた検査方法で、単にドロドロ・サラサラを見るだけのものではありません。血液観察で、主に赤血球を観察できます。

 スタジオパタカでは、特に赤血球の膜の異常による形の変化にスポットを当てます。また数や大きさも見ることができます。

【血液とは】

 血液は全身をくまなく循環し、細胞の活動に必要な酸素や栄養素を供給するとともに、二酸化炭素や老廃物を排泄器官に持ち帰ります。血液が健全な状態であれば、その人の健康も高い状態に保たれていると考えます。血液は、血球と呼ばれる細胞成分と血漿と呼ばれる液体成分から成り立ちます。

顕微鏡で観察したときに、赤血球がきれいな円盤形をして軟らかく、一個一個がバラバラに動いていて、血漿中に余計な浮遊物は見当たらないきれいな状態が理想的です。

ところが実際に血液観察を行うと、多くの人の血液にいろんな変化が見られます。赤血球が本来の丸い円盤形ではなく変形してしまった状態や、鎖のようにつながった状態。すぐに膨張して消えてしまうこともあります。血漿中にきたない異物が浮遊していることも少なくありません。まるで雪が舞うように細かく動く粒子状のものやクモの巣のように見えるもの、カビのような浮遊物や目まぐるしく動き回るバクテリアのような遊走体まで、実にさまざまです。ときには顕微鏡の視野におさまりきらないほど大きな浮遊物を認めることもあります。

 このような血液の所見から、取り込んだ栄養がきちんと代謝されているか体内毒素が浄化されているか、飲水量や栄養バランスはうまく保たれているか、ストレスで精神が疲れてはいないか、さらには癌になりやすい体質になっていないか、といったことを推察できるようになります。

【よくある質問】

Q1:採血は痛いですか?

A1:ほとんど痛くありません。採血用の器具は、糖尿病の患者さんが毎日血糖値を測る為に使っておられるものと同じものですから、強い苦痛を伴う道具ではありません。全くの無痛ではありませんが、例えるなら「輪ゴムで指先を弾いた程度」の痛みがあるだけです。初めての時は少し怖いかも知れませんが、慣れるとほとんど苦痛を感じません。

Q2:病気が見つかりますか?

A2:見つかるきっかけになる事はあります。血液観察では、自分の血液を観察して健康維持に役立てるものです。それだけで病気の発見につながる物ではありませんが、定期的に血液観察を行っている方が、どうもおかしいと感じて病院で検査を受けてみたら病気が見つかったという例はあるそうです。

Q3:何分くらいかかりますか?

A3:採血は1~2分、観察は5~10分程度です。血液の状態をさっと眺めるだけなら全体を通して10分とかかりません。詳しい説明もお聞きしたい方は事前にご連絡ください。

Q4:どれくらいの頻度で血液観察をしたほうが良いのでしょうか?

A4:本当に改善を望むのであれば、生活習慣や食習慣の改善にトライしながら、その成果を確認する為に定期的にチェックしてみる事をお薦めします。血圧計で血圧を測るだけで血圧は下がるわけではありませんし、体温計で熱だけ計っていても熱が下がるわけではないのと同じです。血液観察でチェックしただけでは、大きな変化は期待できません。しっかり睡眠をとってみる、散歩など軽い運動を10分だ毛でも始めてみる、食事にお野菜を一品増やしてみる、タバコをやめてみるなど、変化が起こるような生活習慣改善にトライしながら、2週間置き、1ヶ月置きなどある程度定期的な観察を推奨します。赤血球の寿命は120日と言われています。もし血液観察で元気でない赤血球を見つけたとしても、4ヶ月間だけでも生活習慣改善にトライしてみませんか?

 

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